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一部震度6強以上で
京都市庁舎の一部が震度6強以上の地震で倒壊する危険性が高いことがわかった。95、01年度に実施した耐震診断の結果を8日、市が市議会の常任委員会で初めて公表した。財政難で延び延びになってきた建て替えが再び論議を呼びそうだが、整備基金114億円の大半を一般会計に貸しており、すぐ使えるのは約5千万円しかない。
国の指針で、建物の強度を示す構造耐震指標が0・3未満の場合、震度6強以上の地震で「倒壊、または崩壊する危険性が高い」とされる。
公表されたのは市庁舎の棟ごとに数カ所で測った数値の最低数値。0・3未満だったのは北庁舎東棟(74年完成)0・281▽同西棟(61年)0・295▽西庁舎(66年)0・280。1927(昭和2)年に完成し、市長室や議場がある本庁舎は0・347〜0・479だった。
市は現在、庁舎の耐震性やバリアフリーについて調査している。調査結果に基づき、建て替えも含めた庁舎整備の方向を考えるという。
建て替えに備えて、市は90年度に「市庁舎整備基金」をつくり、当初は年20億円ずつ積み立てた。積立額は05年度末で約114億5千万円だが、財政難で一般会計に貸し付けているため、実際の残高は約5千万円。市の担当者は「必要になったら返してもらう」と話すが、すでに05年度末の市債残高は過去最高の1兆755億円で、06年度の当初予算でも226億円の財源が不足している。
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000612110003