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国外退去が猶予されていた仮保免の期限を8日迎え、東京入国管理局に出頭した高崎市在住のイラン人、アミネ・カリルさん(43)一家に、在留特別許可(在特)は認められなかった。次の出頭日である来年1月12日には、イランまでの航空券など「帰国の意思」を持参するよう義務づけられている。この日の決定は一家にとって事実上の最後通告となった。 (鈴木健輔)
入管担当職員との面会を終えたアミネさんは長い沈黙のあと、「もっと優しい答えを
期待していたんですが……」と話した。次回出頭時に帰国の意思がないと判断されれば、即日強制収容されることもありうる。
5日の記者会見で長勢法相が在特を認めない意向を示した時、アミネさんはビザ取得に希望を捨てた。「自分はもうどうなってもいい」。ただ、長女マリアムさん(18)だけでも来年3月の高校卒業まで残してほしいと願った。
午後に開いた会見の冒頭、マリアムさんは「結果を聞いてまだ納得できない。自分の人生は自分で決めたい」と話した。2歳で来日し、ペルシャ語は話せない。部屋には浜崎あゆみのポスターが張ってある、普通の「日本の女の子」だ。「イランに帰ることを考えると、何もかもが不安」
「これから1カ月、どう訴えていくか」と記者から聞かれると、「何をすれば(法相は)私たちの立場を分かってくれるの」と声を詰まらせた。
現在のところ、一家に帰国の意思はないという。支援団体と弁護団はあらためて在特を求めて再審を申し立てることを検討している。だが、最高裁で国外退去処分の決定後に今回の再審が認められなかった意味は大きく、法相側から回答すら出ないとの見方が強い。
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000000612090002