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2006年12月09日(土) 21時37分

児童の情報守ります読売新聞

全教員にパソコン 専用サーバー管理 来月から本格稼働

配備されたパソコンを操作する教員ら(池田市の市立五月丘小で)
 池田市教委は、児童に関する個人情報の管理を強化するため、市内小学校の全教員にパソコンを配備し、各端末とセンターサーバーを結ぶ「市教員ネットワークシステム」を構築する。本格稼働は来年1月の見込み。同市では11月、元臨時講師の私有パソコンから児童の個人情報がインターネット上に流出していたことが判明しており、市教委指導課は「これで教員が私有パソコンで作業する必要はなくなる。情報管理を徹底させたい」としている。

 市立小11校のほぼ全教員に1台ずつ、計263人にノート型パソコンを貸与し、専用のセンターサーバーと結ぶシステム。児童の通知票や指導記録、名簿などを管理する。作業は職員室に置くパソコンでのみ行うように決め、個人情報のやり取りをネットワーク内に限定させるという。

 これまでは、各校に4、5台しかパソコンがなかったため、校長らの許可を得たうえで、自宅に資料を持ち帰って作業することが認められていた。しかし、11月上旬、市立小で勤務していた元臨時講師の私有パソコンから、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じて児童69人分の個人情報がインターネット上に流出していたことが判明。システムの導入を急いでいた。

 パソコンを全教員に配備し、作業場所を職員室に限定することで、データの持ち帰りを防げるとして、関連の運用指針も改定した。22日までに各学校へのパソコン配備と教員への研修を終え、来年1月9日の始業式当日から本格稼働させる予定。2007年度以降、中学校や幼稚園での導入も進める。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news001.htm