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佐倉市で７月、全焼した住宅から世帯主の無職男性（当時５２歳）が遺体で見つかった事件で、殺人、現住建造物等放火などの非行事実で家裁送致された男性の長女（１９）に対する少年審判が８日、千葉家裁で開かれた。塩田直也裁判長は「計画性、執拗（しつよう）性が認められる危険極まりない犯行」として、検察官送致（逆送）を決定した。長女は１０日以内に起訴され、成人被告と同じ刑事裁判を受けることになる。
長女は家裁送致後の８月から約３か月間、刑事責任能力の有無を調べるため鑑定留置されていたが、塩田裁判長は「情緒が未熟で行為障害が認められるが、社会生活に大きな破たんはなかった」などと認定、「刑事処分が相当」と結論付けた。
決定などによると、長女は、交際していた男性と別れた原因が、父親との葛藤（かっとう）などから形成された自分の性格にあると思い込んで逆恨みし、父親ら家族の殺害を決意。７月２日未明、佐倉市内のコンビニ店でライターを購入し、男性宅１階に灯油をまいて火をつけ、父親を死亡させた。母親と弟は逃げて無事だった。