2006年12月09日(土) 09時04分
ばんえい“孫”続へ、ソフトバンクが支援(日刊スポーツ)
存廃問題に揺れるばんえい競馬が、IT業界大手のソフトバンク(本社・東京)の支援を受けて来季も存続する可能性が高まってきた。帯広市の砂川敏文市長が7日の市議会で、民間企業の支援があり1市単独開催を検討すると語ったことについて、支援に乗り出したのはソフトバンクであることが8日までに明らかになった。
ソフトバンクでは、ばんえい競馬に対して、運営への関与など支援の姿勢を打ち出したもよう。勝馬投票券販売、払戻業務、場外発売所の運営など、民間委託が認められている業務を受け持つ。ソフトバンク子会社のソフトバンク・プレイヤーズが、新会社を設立するなどして運営。赤字となった場合は同社が負担する。
帯広市側への打診がこの日一部で報道されたことに、ソフトバンク・プレイヤーズでは「憶測記事についてはコメントできない」とした。しかし、同社は昨年9月に、やはり売り上げ低迷する盛岡競馬(岩手県)と提携するなど、インターネット馬券での販路拡大が可能な地方競馬に関心を示しており、準備を進めているとみられる。
ばんえい競馬は、2市共催案の候補だった岩見沢市が11月末に廃止を表明し、それを受けて、帯広市も1市での開催は不可能とし、事実上の廃止とみられたが、各方面から存続を望む声が上がっている。17日に行われる市営競馬組合の正副管理者会議で存廃が話し合われる予定で、それまでにソフトバンクの支援を受けて存続するかどうかが決まる。
(日刊スポーツ) - 12月9日9時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061209-00000056-nks-hok