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生徒会長で2年生の板垣敬太さん(14)が11月13日の全校集会で、「いじめを防ぐ『仲間』である印に、リボンをつけて欲しい」と呼びかけた。この日から廊下の5カ所に、トレーに入れたリボンが置かれた。
リボンは「誰でも簡単に作れるように」と安全ピンに一巻きするだけの簡単なもの。色は「暖かく、優しい感じがする」オレンジだ。すでに全校の約6割が胸につけた。
リボンづくりには、これまで約50人が名乗りを上げた。最初に用意した800個は約2週間で品切れになった。
きっかけは、いじめ自殺を予告する手紙が文部科学省に届いたことを報じる11月7日のニュースだった。板垣さんは「出した人の周囲に、相談できる人がいないんだろうな。うちに同じような人がいたら、みんなリボンをつけることで相談しやすい雰囲気が作れる」と思い立った。
生徒同士でいじめを止めるのは簡単ではない。生徒会で会計監査を担当する2年の駒村志保さん(14)も「いじめは先生が見ていないところで起きる。リボンでいじめを防ぎたい」と語る。
リボンをつけて毎日登下校している2年の斉藤孝憲さん(13)は「みんなが同じ気持ちでいることが分かる。いじめを止めに入りやすくなった」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/1209/TKY200612090228.html