悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年12月07日(木) 22時57分

電池欠陥、4月に把握 ドコモ・三菱電、対応遅れ謝罪朝日新聞

 「人的影響はないと判断した」。携帯電話の電池パック破裂・過熱事故で、NTTドコモとメーカーの三菱電機は、「欠陥」を知りながら製品回収を怠っていた理由について、そう釈明した。しかし、事例の中には、過熱して本体から飛び出した電池パックでユーザーがやけどする事故も含まれていた。

電池パックの不具合について記者会見する伊藤善文・三菱電機副社長(左)と石川國雄・NTTドコモ副社長=7日午後、東京都千代田区で

 NTTドコモと三菱電機は、今年4月以前に、不具合によって返却されたケースがあり、製造工程を変更していたものの、公表や回収などの措置をとっていなかった。「結果的に間違えたかもしれない。反省している」。両社は7日、会見し、対応の遅れを認め、謝罪した。

 三菱電機などの説明によると、4月以前に、電池が熱くなるという不具合による返却が何件かあったという。しかし、電池メーカーの報告を受けて協議した結果、絶縁シートが割れていなかったことから、破裂や異常発熱の危険性はないと判断したという。

 同社などは、同じ工程で作られた電池5万台を解体して発生率を調査。その結果、2台から問題が見つかり、亀裂を確認したが、電極のショートによって異常発熱が起きるレベルに到達していなかった。「発熱は70度以下なので、人的影響はないと判断した」

 さらに解体した電池をシミュレーションして、この亀裂が大きくなったらどうなるのかを調べたが、問題はなかったとしている。

 しかし、その際、外部からの衝撃を加味していなかったとし、「今思えば、外部からの衝撃で割れるようなことを予想していればと思う」と、対応が後手に回ったことを認めた。

http://www.asahi.com/national/update/1207/TKY200612070378.html