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現金が保管されていた金庫=7日、大阪府富田林市で
府総務部によると、今年9月と11月、太田房江知事あてに府職員から匿名の投書があり、「出先事務所の金庫内に現金がプールされている」「私も怖くて数えたことがなかった」などと書かれていた。府税や土木など32事務所を調査したところ、南河内府税事務所の金庫内で現金102万1928円が見つかった。
大阪府では96年、飲食店やタクシー業者に未消化の予算を預けるなどの手口で裏金をつくり、残業時の飲食代などに充てていたことが発覚。97年の調査で裏金総額は94〜97年度だけで約13億3000万円に上ることが分かり、幹部職員約300人が処分を受けた。当時、各部署でプールされていた現金はすべて、府に返還されたはずだった。
しかし、今回の府の事情聴取に対し、98年当時の同事務所の担当者は「返還の指示を知らなかった。その後申告しようと思ったが、時期を逸した」と釈明。後任も「疑問に思ったが、言い出せなかった」などといい、歴代の担当者4人が「表に出せない金」として引き継いでいた。
この間、裏金は事務所の金庫に入れられていたが、03年春に就任した現在の総務課長が同年末までに個人名義の銀行口座に移し、小遣いに充てるなど、ほぼ全額を私的に流用していた。今年になって岐阜県の裏金問題が発覚したことなどから、11月に現金を用意して金庫に戻したという。
府は7日から全庁調査を始め、来週にも結果を公表する。太田知事は「当時、このような現金があれば返還するよう指示していたのに、保管されていたことは極めて遺憾。全庁調査の結果も踏まえて厳正に対処する」とのコメントを出した。
http://www.asahi.com/national/update/1207/OSK200612070069.html