2006年12月07日(木) 21時45分
電力線通信、電波妨害のおそれ…アマ無線愛好家が提訴(読売新聞)
家庭の電源コンセントにパソコンなどをつなぐだけでインターネットが利用できる「電力線通信(PLC)」を巡り、全国のアマチュア無線愛好家ら115人が7日、「アマチュア無線の電波が妨害され、無線通信が出来なくなるおそれがある」として、国を相手取り、家電メーカーなどにPLCサービスの提供を認めないよう求める訴訟を東京地裁に起こした。
PLCは、家庭に配線されている電力線を使ってデータの送信を行う技術。今年10月に総務省が利用を解禁したのを受け、電気メーカーや大手通信会社が、接続機器の発売や、サービスの開始を発表するなど、実用化を目前に控えている。
しかし、データを送信する際、アマチュア無線で使われる短波帯の電波を使うため、原告らは訴状で「周波数が重なることで雑音が発生し、著しい受信障害が起きる」と主張。さらに、「航空無線や海上無線、ラジオの短波放送などにも影響を与える可能性がある」としている。
(読売新聞) - 12月7日21時45分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061207-00000317-yom-soci