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調べでは、木村前知事は、井山元代表が県発注工事の受注業者選定に介入し、意中の特定業者に工事を受注させることを承諾。前知事が2期目を目指した知事選直前の04年6月ごろ、その見返りとして1千万円を受け取った疑い。
井山元代表は県庁内で前出納長の水谷聡明(さと・あき)被告(60)=談合罪で起訴=と会い、「選挙などで金がいるだろうから、知事のために使ってください」と言って現金を提供。前出納長は受領を前知事に報告し、前知事は元代表に直接電話をして「ありがとう」と礼を述べたという。
前知事は前出納長に「管理しておいて」と指示し、うち約500万円を前知事に批判的な複数の業界紙を抑え込むための「選挙工作資金」などに充てさせたほか、残りを秘書課で管理していた裏金に組み込ませたとされる。
木村前知事は大阪府副知事(99年7月〜00年7月)だった頃に元代表と知り合い、00年9月の知事就任直後に元代表による違法な受注業者選定を認めたという。これを受け、元代表は前出納長や業界内で談合を仕切っていた大手ゼネコン「大林組」元顧問の日沖九功(ちか・のり)被告(64)=同=らと連絡を取り合い、前知事を頂点とした官製談合システムが構築された。
井山元代表をめぐっては、04年11月に入札が実施され、談合罪での起訴事実となった計3件のトンネル道路改良工事と下水道工事に絡み、受注した準大手ゼネコンのハザマ、東急建設、熊谷組から「受注謝礼金」として計約1億7千万円を受領していたことが判明している。
特捜部は今後、井山元代表がゼネコン側から提供された謝礼金の総額を特定し、木村前知事が1千万円のほかにわいろ性のある現金を受け取っていなかったか調べを進める方針。
http://www.asahi.com/national/update/1207/OSK200612060096.html