悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
検察側の冒頭陳述によると、久永元会長は自らの意に沿う「久永派」の理事を増やして、連盟内での影響力を高めようと考えていた。株や先物の取引で約1億5000万円の損失が生じ、高級マンションのローンも抱えていたことが、一連の不正支出の動機となった。
投機で資金を必要としていた、という久永元会長の供述調書も明らかにされた。「黒く塗りつぶされたドル紙幣に薬品をかけると、使えるようになる。薬品代を投資してほしい」——。ナイジェリアで多発している投機話に資金をつぎ込んだと供述していたという。
久永元会長は98年に会長職に就任、同年9月ごろから架空の支払伝票を作成し、後に決算を改ざんする手口で「お手当て」を捻出(ねんしゅつ)するようになった。「お手当て」は理事のほか長野県スケート連盟の役員、不正発覚を防ぐ口封じとして連盟の監事にも分配された、という。
国内で大会が開催される際に「そろそろお手当てはどうかね」「お手当てが欲しいね」などと松本元専務理事に持ちかけたという。
久永、松本両被告が不正支出で連盟に与えた損害は起訴事実以外を含めると総額で約6390万円に上る、とされる。
起訴状によると、久永元会長と松本元専務理事は、世界フィギュアスケート選手権大会や国際スケート連盟総会などで来日する同連盟役員の旅費をイベント会社に支払う際に水増し請求し、計約2370万円の損害を連盟に与えたとされる。
http://www.asahi.com/national/update/1206/TKY200612060269.html