悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年12月06日(水) 13時32分

訴訟取り下げ費名目で振り込め詐欺 被害届け分が7億円朝日新聞

 民事訴訟を起こされているとの虚偽の内容のはがきを送り、裁判取り下げ費用名目で金をだまし取ったとして、愛知、神奈川両県警の合同捜査本部は6日、横浜市神奈川区新子安1丁目、無職鎌田博之容疑者(29)ら男5人を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。捜査本部は、グループが04年11月〜今年9月に、被害届が出ている分だけで全国の約500人から計約7億円を詐取したとみて、解明を進める。こうした手口による振り込め詐欺の摘発は全国で初めて。

 逮捕されたのはほかに、東京都板橋区大谷口北町、無職伊勢崎崇芳(たかみち)(26)、横浜市鶴見区東寺尾1丁目、同本郷恵一(25)、同区北寺尾2丁目、建設作業員與那覇(よなは)正満(28)の各容疑者と、同区の男子高校生(18)。鎌田、伊勢崎両容疑者は容疑を否認しているという。

 愛知県警捜査2課と豊橋署などの調べでは、5人は「民事訴訟特別通達書」と題したはがきを郵送。今年2月、はがきを見て電話してきた愛知県設楽町の無職女性(39)に、「すぐに裁判を取り下げる必要があるので、費用を振り込んでください」「裁判相手が金を持参したので同額を払わないと取り下げできない」とだまし、指定した口座に2回で計約100万円を振り込ませた疑い。

 グループは元暴走族仲間。「民事管理事務局」「日本財務管理機構」「法務局共同センター」など六つの架空の団体名を使い、はがきを全国に郵送。電話口では弁護士をかたって信用させていた。

 振り込み用などに使った口座は約500に上るという。三重県内の被害者の場合、二十数回にわたり計約3000万円をだまし取られたという。

http://www.asahi.com/national/update/1206/NGY200612060003.html