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2006年12月06日(水) 11時54分

ボルト折損による脱輪は約8年で211件 国交省調査朝日新聞

 大阪府内で5日、三菱ふそうトラック・バス製のタンクローリーの後輪のボルトが折れて脱輪した事故があったが、同様の脱輪は99年から今年10月末までの8年弱に211件発生していることが、国土交通省の調べで分かった。外れたタイヤが直撃したことによる死亡事故も起きており、同省はユーザーらに注意を呼びかけている。

 同省によると、ボルト破損による脱輪は三菱と日野自動車、いすゞ、日産ディーゼルの大手4社でまんべんなく発生。北海道、東北、北陸・信越で冬に多く起きており、スタッドレスタイヤへの交換時にホイールがきちんと取り付けられていないことが原因の可能性が高い。

 00年3月、北海道で外れた後輪が対向車のフロントガラスを直撃し、運転手が死亡。04年2月にも北海道で外れた後輪で、男児が死亡した。20トン級の大型トラックの車輪の重量は約150キロあり、走行中に外れると極めて危険だ。

 国交省は今年、日本自動車工業会や整備業界団体などの連絡会を設け、ユーザーや整備工場にチラシなどで注意を促す取り組みを強化していた。また、自動車の法定点検項目を定めた省令を改正し、来年4月から点検時に、ホイールを取り付けるナットが適正な締め付け力かどうかのチェックを義務化する。

 三菱ふそうトラック・バスによると、今回の車両は11月30日に納車後、標準装備のアルミホイールからスタッドレスタイヤのついた鉄製ホイールに交換。アルミと鉄ではホイールの厚みが違うため、専用ナットでないときちんと締め付けられないが、使われていなかったという。

http://www.asahi.com/national/update/1206/TKY200612060185.html