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2006年12月05日(火) 00時00分

高速電力線通信  家電とネット連携も 東京新聞

 家庭の電気コンセントにパソコンをつなぐだけで高速インターネットなどが可能になる電力線通信(PLC)が総務省の審議会で解禁され、実用化される。KDDIは今月九日に専用モデムを発売、松下電器産業も通信機器を売り出す。利用者の選択肢は大きく広がる。

 PLCは電線にインターネット情報をのせ、双方向で通信する技術。情報は光ファイバーなどを通じて屋内に引き込まれた後、専用のモデムを通じて電気信号に変換、分電盤を経由して家庭内のコンセントに流れる。コンセントからは、もう一つのモデムを通して再び電気と情報に分離、利用者は情報だけを取り出す、という仕組みだ。

 コンセントがあれば、屋内にLANケーブルを張り巡らせるなど煩わしい手間を省くことができる。無線LANも回線を引かずに済むが、壁を隔てると電波が弱くなり通信速度が落ちるなどの難点があった。

 将来は「情報家電」との連携も期待される。外出先から携帯電話で自宅のエアコンのスイッチを入れたり、カギの施錠状態の確認も可能となる。ただ、難点もある。PLCに使う周波数帯はアマチュア無線や短波ラジオと混信する。このため総務省は利用を屋内に制限した。 (上田融)

■生活変わる?

 PLCは電力を流す電線を通信回線として利用する技術。建物には電気配線が張り巡らされているため、新たにケーブルを敷かないでも、自宅やオフィスに通信網を構築できる。2001年に政府の重点計画で推進方針が盛り込まれ、電力会社や通信機器・家電メーカーなどが実現を求めていた。情報家電との連携で強みを発揮し、遠隔地で一人暮らしする親の安否を、電気ポットやトイレの使用頻度などでチェックできるようにもなり、生活面で劇的な変化が起きる可能性もある。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20061205/mng_____kei_____002.shtml