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野宿者たちのテントが並ぶ長居公園=1日午後、大阪市東住吉区で |
大阪市東住吉区の長居公園でテント暮らしをする野宿者らでつくる「長居公園仲間の会」と支援者らが1日、大阪市役所で会見し、「市から公園整備のため、年末までに立ち退くよう求められている。背景には来年夏に公園内で開かれる世界陸上があり、強制撤去は行政による、『いじめ』だ」と訴えた。同市は1月、靭(うつぼ)公園(西区)と大阪城公園(中央区)で野宿者のテントを強制撤去しており、会員らは撤去に反対する1800人分の署名を市に提出した。
仲間の会によると、同公園には現在、テント暮らし11人と、長居スタジアムの軒先などで寝泊まりする15人の計26人の野宿者がいる。10月から11月にかけ、公園整備工事を来年1月中旬から始めるとして、市から書面でテントや小屋の撤去を求められたという。
10年前から野宿者支援を始め、自身も5年ほど前から同公園でテント暮らしをする中桐康介さん(30)は「靭、大阪城両公園の強制排除には、世界バラ会議などの開催を控えていた事情があった。長居公園の場合も、公園整備は表向きの理由でしかない」と話した。
市によると、長居公園で予定している工事はジョギングや散策のために、東西約100メートルの園路を整備するもの。夜間利用者のため、数台の照明灯も新設する。
市の担当者は「整備は01年から始まっており、野宿者の生活場所だけが放置されている。地域住民から『公園が暗い』などの苦情も出ており、ねばり強く説得を続ける」と話している。