2006年12月01日(金) 20時35分

「法の華」福永被告、二審も懲役１２年（朝日新聞）

　悩み事を抱えて相談に訪れた人に「修行すれば治る」などとうそをつき、巨額の金をだまし取ったとして詐欺罪に問われた宗教法人「法の華三法行（さんぽうぎょう）」（解散）の元代表役員・福永法源（本名・輝義）被告（６１）の控訴審判決が１日、東京高裁であった。中川武隆裁判長は、懲役１２年とした一審・東京地裁判決を支持し、無罪を主張していた福永被告側の控訴を棄却した。共犯に問われた元責任役員・前沢あけみ被告（４２）も懲役４年の一審判決が維持された。

　中川裁判長は「病気を治したいと願う被害者らの切実な願望につけ込んだ悪質な犯行。福永被告は首謀者として一貫して主導した」と述べ、量刑が重すぎるとした被告側の主張を退けた。

　判決によると、両被告らは９４〜９７年に計３１人と面接。「がんが頭まで来ている」などとうそをつき、計１億４９２１万円をだまし取るなどした。

　「法の華三法行」は福永被告が８０年に設立。８７年に宗教法人となり、０１年３月に破産宣告を受けて、解散している。

http://www.asahi.com/national/update/1201/TKY200612010345.html