2006年12月01日(金) 13時37分

宮内被告、ニッポン放送株取得計画「具体的に伝えた」（朝日新聞）

　証券取引法違反（インサイダー取引）の罪に問われた村上ファンド前代表、村上世彰（よしあき）被告（４７）の公判が１日、東京地裁であった。検察側証人として出廷したライブドア前取締役の宮内亮治被告（３９）が、０４年１１月８日の会議で前代表に「２００億円の借り入れは大丈夫」「（ニッポン放送株の）３分の１を取る」などと具体的に伝えたと証言。この会議では、経営権を取得した場合のフジサンケイグループを２社でどう分けるかも話し合われたと明かした。

　検察側は、同日の会議で前代表がライブドアによる同放送株の大量取得のインサイダー情報を得たと主張。前代表は「想像しなかった」と反論している。

　宮内前取締役の証言によると、会議では、前取締役が具体的な株大量取得の計画を伝えた後、ライブドア前社長の堀江貴文被告（３４）も「よろしくお願いします」と頭を下げたという。

　その後は、堀江前社長が同グループのレコード会社を「ライブドアで経営したい」、村上前代表が「ビル管理会社はうちで」などと、経営権取得が成功した後の話で盛り上がった、と証言した。

　また、前代表が逮捕直前の記者会見で「宮内さんが『そらいけ、やれいけ、ニッポン放送だ』というのを聞いちゃった」と発言したことに、前取締役は「言っていません」と否定した。

http://www.asahi.com/national/update/1201/TKY200612010241.html