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逮捕されたのは、「ソウルマーケット空港店」を経営する韓国籍の李敏光(80)(新潟市浜谷町)、同店店長の家井太喜雄(60)(同市逢谷内)、同店副店長で韓国籍の李貞子(48)(同)の3容疑者。
調べによると、李容疑者らは、医薬品の販売許可などを受けずに、健康補助食品「SOSANA(ソサナ)」を医薬的な効能があると偽って新潟空港2階の同店に陳列。実際には性的不能治療薬「バイアグラ」の成分を含有していないのに、「韓国で作られたバイアグラ」などと広告宣伝した疑い。
ソサナはローヤルゼリーなどで作られた韓国製の健康補助食品だが、「副作用がない」などと偽り、1箱(3・5グラム入り30包)を1万2000円で販売していた。
県警はこの日、李容疑者が社長を務める雑貨販売業者「富謝礼商事」(新潟市)が経営する「ソウルマーケット空港店」のほか、同市浜谷町の「ソウルマーケット」など数か所を捜索。空港店には午前8時前、開店と同時に約10人の捜査員が入り、ソサナなどを押収した。空港での異例の捜索に、利用客らは一様に驚いた表情を浮かべていた。
県や市などが出資する第3セクター「新潟空港ビルディング」(空港ビル)などによると、富謝礼商事は1999年11月から空港内に出店。契約上は空港ビルが直営し、同商事に販売を委託する形をとっている。
店の売り上げの85%は製品の仕入れなどの運営経費として同商事に渡され、空港ビルは残り15%を実質的なテナント料として受領。2005年度は月平均で約21万円、同商事から受け取っていた。
今回の事件について、空港ビルの担当者は「契約時に書類審査はしていたが、まさか違法行為があったとは知らなかった」とぼう然。国土交通省航空局は「空港内の店舗の違法行為は聞いたことがなく、驚いている。テナント契約は民間会社に任せており、我々も商品をひとつひとつ確認することはできない」と困惑する。
新潟空港の内藤博之空港長は「空港内の営業で容疑がかけられたことは遺憾。社会的責任を意識し、新潟空港ビルディングにテナント選びを指導したい」とのコメントを発表した。