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東京地裁に入る村上世彰被告=30日午前、東京・霞が関で
同じ罪に問われた法人としての投資顧問会社「MACアセットマネジメント」の丸木強・代表取締役も起訴事実を全面否認した。
公判では、村上前代表は直立不動のまま、起訴状を読み上げる検察官をじっと見続けていた。ほおをふくらませたり、唇をなめたりと、緊張した様子だった。
村上前代表は、冒頭の意見陳述で、「ライブドアの大量買い集め情報を入手し、それを念頭に置いて買い進めたのでは決してない」と述べた。
最初は、「多くの皆様にご迷惑をおかけした」と静かに述べ始めた。しかし、検察側の描いた構図に対する反論のくだりになると、早口で声を張り上げるいつもの「村上節」が始まった。
検察側が、村上前代表が04年11月8日に、ライブドア前社長の堀江貴文被告(34)らから同放送株を買い集める方針を聞いたとされる点について、前代表は、堀江前社長からニッポン放送の経営権を取りたい趣旨を聞いたことは認めたものの、「時価総額1800億円のニッポン放送の経営権を本気で取るつもりだとは到底思えなかった」とし、「ライブドア一流の思いつきの面白おかしい大言壮語を聞いたという受け止め方だった」と述べた。
いったん容疑事実を認めたことについては「検察官に『堀江さんは否認したので多くの幹部社員が逮捕された』と言われ、事実に反して有罪だと認めて私一人の逮捕で済ませた」と釈明。「幹部全員の逮捕となれば、ファンドの管理が大混乱に陥ることは明らかだった」と、投資家のための行動だったと強調した。
これに対し、検察側は冒頭陳述で、11月8日に堀江氏と会談して公開買い付けの意向を聞き出した直後、村上前代表が部下に「ニッポン放送株は買えるだけ買え」と指示したことを明らかにした。村上ファンドは、取引所以外でのネット取引などを利用し、4日間で27万株以上を買い増したという。
その後、ライブドア前取締役の宮内亮治被告(39)が検察側証人として出廷。「最初からニッポン放送の経営権を取る計画でやった」と、同放送株取得の資金調達を進めていたと述べた。ライブドア側がファンド側に「資金調達のめどがついた」とメールで伝えたことも明らかにし、検察側の主張に沿って証言した。
(村上被告の起訴事実) 04年11月8日ごろ、ライブドアの幹部らから公開買い付けでニッポン放送株の議決権数の100分の5以上の株券を買い集めることについて決定した事実の伝達を受け、公表前に買い付けて利益を得ようと企て、同年11月9日から05年1月26日までの間に、同放送株約193万株を約99億5000万円で買い付けた(証券取引法違反のインサイダー取引)。
http://www.asahi.com/national/update/1130/TKY200611300090.html