2006年11月30日(木) 00時00分

ミシンを不当販売 県など５都県が一斉に行政処分 （中日新聞）

　埼玉県など五都県が二十九日、不当な販売行為を行っていたとして家庭用ミシン訪問販売業者二社に対し、特定商取引法（不実告知など）と景品表示法（おとり広告）違反で是正命令などの行政処分を下した。両法を連携して、都道府県が同時に処分するのは、全国初の事例になるという。

　処分を受けたのは、ソーイングハウス（本社・さいたま市）と全通販売（同・大阪市）。両社は広告に掲載された安価なミシンの申し込みを受けた民家訪問で、別に持参した高価なミシンを購入するよう勧誘。その際、安いミシンは壊れやすいと難点を指摘するなど、広告内容と違ったことを告げていた。

　県消費生活支援センターなどにあった、二社に関する県内の相談件数（二〇〇二年四月−〇六年九月末）は計四百七件。五都県で総計二千六百七十六件に上る。契約額は二十万円前後が多く、最高は四十万円を超えているという。　（藤原正樹）

http://www.chunichi.co.jp/00/stm/20061130/lcl_____stm_____002.shtml