2006年11月28日(火) 16時12分
米クリスマス商戦、売れ筋は薄型TVや家庭用ゲーム機(ロイター)
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11月27日、米クリスマス商戦の売れ筋は薄型TVや家庭用ゲーム機になるとアナリストが指摘。写真は17日、ジョージア州の家電店でゲーム機を見る買い物客(2006年 ロイター/Tami Chappell) |
[サンフランシスコ 27日 ロイター] 複数のアナリストによると、今年の米クリスマス商戦は、薄型テレビ、家庭用ゲーム機、デジタルカメラ、ノートブックパソコンが家電の売れ筋商品となる見通し。DVDプレーヤー・レコーダー、デスクトップパソコン、ステレオ機器の売り上げは比較的伸び悩みとみられている。
全米小売業協会(NRF)によると、クリスマス商戦最初の週末(24─26日)に買い物に出かけた人の約33%が、家電やコンピューター関連商品を購入した。
特に大画面薄型テレビは、液晶・プラズマに加え、リアプロジェクション(背面投射型)型も価格が下がっており、好調な売れ行きが予想されている。価格が低下している高解像度のデジタルカメラも、商戦の目玉商品になるとの指摘が多い。
市場調査会社NPDグループのアナリスト、スティーブン・ベーカー氏は「ナンバーワンは大画面テレビだ。操作がそれほど複雑でもなく、価格もそれほど高くない。値下げを待つ必要もなく、今買える」と述べた。
同氏によると、液晶テレビは32型が700ドル前後、37型が1000ドル前後、40─42型は1300ドル前後で販売されている。
比較的苦戦が予想されているのは、デスクトップパソコン。性能面で見劣りしないノートパソコンが登場し、価格も下がっていることが背景。DVDプレーヤー・レコーダーも、メーカーの規格争いが痛手になるとみられている。
ただ、こうした商品の売り上げも全くの期待外れに終わるわけではなさそうだ。
エンドポイント・テクノロジーズ・アソシエーツのロジャー・ケイ氏は「今は売れ行きが芳しくない商品を探すほうが難しい」と指摘。
例えばデジタルカメラは、一部で今年の伸び悩みが予想されていたが、実際は一年を通じて好調な売り上げを記録。画素数の多い多機能デジタルカメラの価格が低下していることが背景という。
小売り最大手ウォルマート<WMT.N>のオンラインショップ「ウォルマート・ドット・コム」のカーター・キャスト最高経営責任者(CEO)は「最近の傾向で興味深いのは、デジタルカメラの買い替えだ。高解像度、高ズーム機への買い換えが目立つ」と語る。
ウォルマート・ドット・コムでは、イーストマン・コダック<EK.N>製のデジタルカメラ(6.1メガピクセル)が人気商品。価格は、カメラ本体を置くだけで印刷できる「プリンタードック」付きで200ドルを切る。キヤノン<7751.T>のデジタルカメラ「Elph(日本名IXY)」も売れ筋商品。ブリンター付きで288ドルで販売されているという。
次世代家庭用ゲーム機のソニー<6758.T>「プレイステーション3」、任天堂<7974.OS>「Wii」も人気で、絶対手に入れたいと考えている買い物客が多いという。マイクロソフト<MSFT.O>の「Xbox360」も引き続き好調という。
今年はGPSカーナビゲーションにも注目が集まっている。ベーカー氏によると、クリスマス商戦でGPSカーナビに注目が集まるのは初めて。「24日のブラックフライデー(黒字の金曜日)には、200ドルを切る機種もあった」という。
(ロイター) - 11月28日16時12分更新
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