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司法試験合格者の増加は今年度の約1500人から2010年度の約3000人へと段階的だが、裁判所などの現場が一度に受け入れる人数は急カーブだ。今年4月から修習している旧試験組の約1500人に、12月から新試験組が加わり2500人規模になる。
東京地裁刑事部ではかつては一つの部で受け入れるのは2人程度だったが、12月から8人を同時に指導する。3人の裁判官で行う合議事件の法廷では裁判官脇にすべての修習生が座る場所はなく、一部は傍聴席で見学することになりそうだ。
刑事・民事ともに同地裁が特にこだわったのは、裁判官室に司法修習生の机も置いて常に裁判官の議論に加われる今の形式を守ること。新しく入れる机を小さくし、応接セットやロッカーの配置を変えて詰め込む。
東京地検では従来、一度に約60人を受け入れてきたが12月には130人になる。修習生が机を置くスペースを工面するため、別のフロアを工事中だ。指導係の検事も、総務部に他部から応援にきてもらう形で3人から5人に増やして臨む。
弁護修習では、地方の小規模な数カ所の弁護士会が「来年からこれ以上の修習生の受け入れは無理」と日本弁護士連合会(日弁連)に伝えてきた。修習生を自分の事務所で預かる弁護士修習は事実上、ボランティア。やりがいはあるが、責任も負担も軽くない。「受け入れる弁護士にも一定の経験など条件があり、人数をそろえるのが大変な地方もある」という。
http://www.asahi.com/national/update/1126/TKY200611260272.html