2006年11月23日(木) 20時37分
<ドコモ>FOMAのICカードで不正通話 中国などで6件(毎日新聞)
NTTドコモは23日、解約した第3世代携帯電話「FOMA(フォーマ)」に内蔵されたICカードを別の携帯電話に差し込んで使った不正通話が中国などで6件あったと発表した。不正使用による通話料の被害は計約26万円だった。今年2月に、認証システム改良などの再発防止策をとって以降、不正通話は起きていないという。
ドコモによると、昨年9月に利用者から「知人にかけたら、別人の外国人につながった」との問い合わせを受けて調査した結果、05年8月から06年2月までに中国、フィリピン、ガーナで計6件の不正通信があった。
ドコモの携帯電話では、ICカードに15ケタの「認証番号」と、契約者ごとの「認証キー」がついている。通話しようとすると、認証番号と認証キーの情報が電話交換機に送られ、その二つで本人確認がなされると通話が可能になる仕組みになっている。
しかし、海外の一部の携帯会社が認証キーによる確認をせず、認証番号だけで本人確認して通話を受け付けていた。さらにドコモが、解約された電話の認証番号を、6カ月後に新しい契約者に付与していたため、解約した電話のICカードを使っても、新たな契約者の利用だと認識され、その料金が新しい契約者に請求されるという事態になったという。
ドコモは今年2月に認証番号の再利用をやめるとともに、海外の携帯会社からの通話接続があった際、ドコモ側で再度、認証番号と認証キーで本人確認をするシステムに改良した。【工藤昭久】
(毎日新聞) - 11月23日20時37分更新
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