2006年11月23日(木) 20時37分
<2億円詐取>医師詐称、女性120人に結婚ほのめかし(毎日新聞)
国立大学病院の脳外科医と偽って結婚をほのめかし女性から金をだまし取ったとして、詐欺容疑で福岡県警前原署に逮捕された住所不定、無職、吉本敏喜被告(49)=詐欺罪で起訴=が、7年間で約120人の女性から計約2億円を詐取したと供述した。同署はこのうち、裏付けが取れた4人への約6000万円分について福岡地検に詐欺容疑で追送検した。
吉本被告は昨年8月、インターネットで知り合った福岡県糸島郡内の女性(46)に結婚をほのめかし「手術で失敗した時に備える保険料が要る。後で返す」と言って現金380万円をだまし取ったとして4月に逮捕された。この女性からは計2800万円をだまし取っていた。
吉本被告がだまし取った女性は東京、大阪、宮崎など9都府県の30〜40代。詐取した金は飲食費や競艇などのほか、ホテル住まいのため宿泊費にも充てていた。吉本被告は六つの偽名を使い、ネット上の結婚情報サイトに登録。知り合った女性とメールのやりとりの後、デートに誘い、白衣や聴診器を見せ信用させていた。
調べに対し「丁寧な言葉遣いをし、5回会えばうまくいった」と豪語しているという。不審に思った女性が大学に問い合わせ、名簿に名前が記載されていないことが分かると、「派遣されているので載っていない」と言い逃れていたという。【竹田定倫】
(毎日新聞) - 11月23日20時37分更新
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