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前妻ら2人を殺害したとして殺人罪に問われ、無罪になった米プロフットボールの元スーパースター、O・J・シンプソン氏(59)が、自分が犯人だったらという仮定部分を含む著書「もし私がやったなら」の出版を今月末に予定し、合わせてテレビのインタビュー番組が企画された。これに米メディアが一斉に反発。出版、番組放映とも取りやめになった。
出版社、テレビ局双方の親会社であるニューズ・コーポレーションが20日、「配慮の足りない企画だという意見に同調する」とするルパート・マードック会長の談話を発表した。
出版とテレビ放映の企画が明らかになった後、同社系列のFOXニュースの番組が「殺人事件で金もうけをたくらむ、とんでもない計画だ」としてボイコットを呼びかけるなど、身内からも反発がおきた。刑事事件では無罪となったものの、シンプソンさんが極めて疑わしいと一般に受け止められていることや、「自白」などとして売り込もうとする戦略が反発を招いたようだ。
シンプソンさんは元妻と友人の男性が94年に殺された事件で起訴された。世紀の裁判といわれた訴訟で、刑事事件は無罪だったが、遺族が起こした民事訴訟では2人の死に責任があるとの判決が出て、遺族に30億円以上の損害賠償を支払う義務を負っている。