2006年11月18日(土) 12時01分
建造物侵入:都議を容疑で告発−−都立府中病院 /東京(毎日新聞)
◇後藤氏「病院内での職員飲酒調査のため」
都立府中病院(府中市、青木信彦病院長)は17日、病院長の許可を得ずに無断で同病院検査科に立ち入ったとして、後藤雄一都議(57)=1人会派「行革110番」、世田谷区選出=を建造物侵入容疑で、府中署に告発した。後藤都議は病院内での職員の飲酒を調査するためとして立ち入っていた。
都病院経営本部などによると、後藤都議は04年3月19日朝、同病院2階の検査科に向かい、休憩室の冷蔵庫を開けて写真撮影した。後藤都議は冷蔵庫内にアルコール類があったとして、活動報告に「飲酒の実態」などと記載していた。
同本部は告発状で「都議の調査でも事前に施設管理者の許可が必要なのに手続きせず、受付に訪問の事実を告げてもいない」と指摘。公訴時効(3年)が近づいていることや都議会の議論を踏まえ、告発に踏み切った。
告発について後藤都議は「内部告発を受け事実を明らかにしようと調査した。入り口で身分を告げ、病院職員も立ち会っている。議員として正しいことをしたと思っているが、後は司法の判断だ」と話している。
この問題をめぐっては都議会が今年3月、自民、公明の提案で調査特別委員会を設置している。【北村和巳】
11月18日朝刊
(毎日新聞) - 11月18日12時1分更新
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