2006年11月17日(金) 23時58分
<裁判員>出頭せず辞退可能 最高裁が選任手続き案(毎日新聞)
最高裁は17日、09年までに始まる裁判員制度での選任手続き案を公表した。国民から選ばれる裁判員の候補者に明らかな辞退理由がある場合、事前に行う2度の書面調査で候補者から除外する。裁判所に出頭せずに辞退が可能になり、国民の負担軽減となる。また、多忙でも日程調整しやすいよう、個別事件で裁判の始まる約6週間前には呼び出し状が送付されることも固まった。今後、法務省や日本弁護士連合会と協議し、来年夏に制定する最高裁規則で正式決定する。
裁判員は有権者の中からくじで選ばれる。裁判員法では▽重い病気▽親族の介護▽極めて重要な仕事——などの理由があると各裁判所が認めた場合、辞退できるが、その判断時期や方法は最高裁が規則で定めることになっていた。
手続き案によると、各裁判所は裁判員の候補者名簿を作成後、各候補者に調査票を送り、法定の理由で年間を通じて辞退を希望するか否かを調査。農繁期のような特定の時期だけ辞退を望むかどうかも聞く。
個別事件の裁判日程が決まり、候補者に呼び出し状を送る際には「質問票」を同封し、辞退理由の有無を改めて調査。調査票や質問票の記載だけで明らかに理由があると判断した場合は辞退を認め、裁判所への呼び出しは行わないこととした。【木戸哲】
(毎日新聞) - 11月17日23時58分更新
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