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2006年11月16日(木) 16時02分

振り込め詐欺:所得税還付名目 国税局が注意「職員のATM操作依頼ない」 /熊本毎日新聞

 国税局や税務署を名乗り「払いすぎの所得税を還付する」と電話し、ATM(現金自動受払機)を操作させて現金をだまし取る振り込め詐欺が全国で頻発している。県消費生活センターによると、今月に入り県内でも同様の電話が数件確認された。実害は報告されていないが、熊本国税局は「職員がATMの操作を求めることは絶対にない」と注意を呼びかけている。
 同センターによると、8日午前、熊本市内の女性(71)に国税局職員を名乗る男から電話があり「所得税の還付がある。ATMで手続きすれば口座に入金する」などと話した。女性が「還付手続きは市町村でやるのでは」などと質問すると電話が切れたという。
 熊本国税局によると、詐欺は(1)「所得税の還付がある。コンビニや金融機関のATMで手続きすれば口座に入金する」と被害者宅に電話(2)ATMに出向いた被害者に携帯電話で指定した番号にかけさせ、ATMの操作方法を指示する——手口。指示に従い、キャッシュカードを挿入して数字を入力していくと、知らない間に自分の口座から現金を振り込んでしまうという。
 同様の詐欺は6月以降、東京都内などで相次ぎ、10月末までに全国の国税局や税務署に約3500件の問い合わせがあった。実際に振り込んだケースは85件あり、被害総額は約6000万円に達している。
 国税局によると、本来の税還付は、納税申告時に還付先の口座をあらかじめ聞いておき、還付が生じた場合に指定口座に振り込んで通知書で連絡する。このため、ATMの操作を依頼することはない。【門田陽介】

11月16日朝刊
(毎日新聞) - 11月16日16時2分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061116-00000263-mailo-l43