2006年11月14日(火) 09時26分

裁判員制度の映画、ネットで配信　最高裁（朝日新聞）

　ふつうの国民が裁判官と一緒に重大な刑事裁判の審理に参加する「裁判員制度」の実施が約２年半後に迫り、最高裁は１５日から同制度の広報用映画「評議」を裁判員制度ウェブサイトに公開することにした。最高裁がネット上で動画を本格的に配信するのは初めての試み。

　「評議」は、裁判員役で小林稔侍さん、裁判長役で榎木孝明さんらが出演。殺人未遂罪に問われた被告を裁判員裁判でどう裁くかが描かれた６２分間の映画だ。

　今年３月末の映画完成以来、すでに全国で６００回前後の上映会のほか、各地裁・家裁を通じたＤＶＤ・ビデオの貸し出し回数は延べ約１２００回に達した。しかし、「制度の浸透にはまだ不十分」（最高裁刑事局）として、どこに住む人でも見られる動画配信に踏み切ることにした。

http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200611140088.html