2006年11月13日(月) 23時51分

貸金業協会連合会、元金融庁幹部の著書１万冊購入（朝日新聞）

　全国の貸金業協会でつくる全国貸金業協会連合会（全金連）が、０３年の貸金業規制法改正に関する元金融庁幹部の著書１万冊を、１５００万円で購入していたことがわかった。元幹部は当時の法改正作業にかかわり、現在は財務省理財局の課長。発行元は旧大蔵ＯＢが多数在籍する大蔵財務協会で、全金連に事前に発行の案内をしていた。財務省と金融庁は購入の強制がなかったかどうか、事実関係を調査する考えだ。

　著書は０４年１月発行の「Ｑ＆Ａ改正貸金業規制法のすべて」。元幹部は金融庁で法改正に関係し、出版時は国立大学の助教授だった。

　全金連によると、０３年の法改正はヤミ金対策に重点を置いており、約９０００の会員や全金連職員などの教育用として０３年１２月に購入。費用は大手７社を中心に集めたヤミ金対策費３億７６４０万円から支出。全金連幹部は「他に適当な教材がなかった」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/1113/TKY200611130310.html