2006年11月11日(土) 09時30分
不起訴不当の詐欺事件、「自供取れた」と起訴 大津地検が再捜査(京都新聞)
大津検察審査会が1月、大津地検の不起訴処分に対して不起訴不当を議決した詐欺事件で、地検は10日までに、再捜査した結果、会社役員千原勇容疑者(57)=滋賀県大津市池の里=を詐欺罪で逮捕し、起訴した。
起訴状によると、千原被告は資産運用について相談を受けた大阪市西区の会社役員の女性(57)に、「マンション建設には金が要る。私に預けたら(運用して)増やす。必要になったらいつでも返す」とうそを言い、2000年8月までの約1年間に19回にわたり、計1億3600万円を振り込ませてだまし取った、とされる。
千原被告は地検の調べに対し、「金は自身の事業や借金返済に充てた」と起訴事実を認めている、という。
女性の告訴を受けた地検は「嫌疑不十分」として、昨年12月に不起訴処分にした。検察審査会は「金をだまし取る意図がうかがわれる」などとし、今年1月24日に不起訴不当を議決した。
平尾雅世次席検事は「当初は否認していたため、詐欺行為が十分に解明できなかった。再捜査で本人が自供し、証拠もつかんだので起訴した」と話している。
(京都新聞) - 11月11日9時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061111-00000001-kyt-l25