2006年11月11日(土) 07時04分

７郵便局で横領２億円超　郵政公社東北支社管内（河北新報）

　会計検査院が１１日発表した２００５年度決算検査報告によると、日本郵政公社東北支社管内の郵便局職員による貯金などの横領は４県７局で発生し、被害額は計２億２２９２万円に上ることが分かった。被害の大半は回収されていない。

　横領があったのは、五戸（青森県五戸町）大川目（久慈市）仙台南（仙台市）一迫（栗原市）庭坂（福島市）月舘（伊達市）常磐（いわき市）の各郵便局で、いずれも各県の郵政監察室が摘発した。

　大川目局では０５年９月、男性職員＝当時（３０）＝が客の貯金口座から１億８５２７万円を不正に引き出したことが発覚し、職員は直後に自殺。仙台南局では、保険課主任＝当時（３２）＝が客４人から預かった特別養老保険の保険料計約９２１万円を着服、今年５月に業務上横領罪などで有罪判決を受けた。

　一迫、常磐を除く５局では被害の弁済が進んでおらず、９月末現在の未回収額は計２億３２４万円となっている。

　郵政公社東北支社は「裁判所による財産調査に基づき、債権回収を急ぐ。不祥事については、監査を強化するとともに、職員のモラル向上や防犯意識を徹底したい」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061111-00000005-khk-toh