2006年11月11日(土) 07時04分
佐藤氏、森氏激しく競る 福島県知事選あす投票(河北新報)
県発注工事の談合事件で佐藤栄佐久知事(収賄容疑で逮捕)が引責辞職したことに伴う出直し福島県知事選は12日投票が行われ、即日開票される。無所属5新人の争いは、前参院議員の佐藤雄平氏(58)=民主・社民推薦=と弁護士の森雅子氏(42)=自民・公明推薦=が一歩も譲らず、大激戦で最終盤を迎えた。県労連議長の小川英雄氏(57)=共産推薦=、元県議の川田昌成氏(63)も票の掘り起こしに懸命だ。
談合・汚職事件後の「県政刷新」を懸けた戦いは安倍政権発足後初の知事選。結果は来夏の参院選に向けた自民、民主の二大政党対決の行方にも影響を与えそうだ。
佐藤氏は民主党を離党して「県民党」を掲げ、民主、社民両党の支持層を固め、自民党支持層の一部にも食い込む。衆院議員秘書時代などに培った経験や人脈を生かし、農業や商工、建設などの業界にも浸透。地元の会津地方で優位に立つ。知名度の高さなどで先行したが、森氏の追い上げを受け、支援する連合傘下の労組などの組織引き締めも図った。
森氏は選挙初挑戦の清新さや弁護士経験を生かし、談合防止対策に取り組む姿勢を強調。自民、公明両党の全面支援を受け、知名度不足を跳ね返しつつあり、地元いわき市で幅広い支持を集める。自民党は終盤にかけて、閣僚や党幹部級、国会議員秘書を続々投入し、支持団体などへの呼び掛けを強化。人気の国会議員の応援を受け、無党派層への浸透も狙う。
小川氏は談合・汚職事件の徹底解明や大型開発の抑制などを訴え、支持拡大に懸命。
川田氏は県議時代からの政治経験を生かし、政党主導でない知事選びと県政改革を訴える。
発明家の高橋喜重氏(58)は県政改革を訴え、独自の主張を続けている。
前回(2004年)、50.76%と過去最低を記録した投票率の動向も焦点。期日前投票は9日時点で、前回同期に比べ59.0%増えている。
10月25日現在の有権者数は167万8767人。
(河北新報) - 11月11日7時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061111-00000007-khk-toh