2006年11月09日(木) 20時07分

姉歯元建築士の公判が結審　弁護人、猶予付き判決求める（朝日新聞）

　耐震強度偽装事件で、建築基準法違反や議院証言法違反などの罪に問われた元１級建築士姉歯秀次被告（４９）の公判が９日、東京地裁で結審した。検察側は姉歯被告に懲役５年、罰金１８０万円を求刑しているが、弁護人は最終弁論で「建築基準法違反では罰金刑しかないため、懲役刑がある議院証言法違反などで差を埋めようとした」などと捜査を批判し、執行猶予付きの判決を求めた。判決は１２月２６日。

　意見陳述で姉歯被告は「このようなことを二度と起こさないように自分を律して生きていきたい」と述べた。

　弁護人は、名義貸しや偽証でも姉歯被告を立件した検察側を「何が何でも重罪にするという国家意思が見てとれる」と指摘。元請け設計会社などにも責任があるとして「姉歯被告人１人の責任に帰すことはできない」とも述べた。

http://www.asahi.com/national/update/1109/TKY200611090364.html