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2006年11月09日(木) 00時00分

米産牛に無許可部位 危険部位なし 東京新聞

 厚生労働省と農林水産省は八日、輸入の許可を受けていない米国産牛肉の「胸腺」一箱の混入が先月三十日に大阪港で見つかったと発表した。胸腺は牛海綿状脳症(BSE)の病原体がたまりやすい特定危険部位ではない。両省は当面、この牛肉を出荷した施設からの輸入手続きを留保する。今年七月に米国産牛肉の輸入再開が始まってから出荷された牛肉に不備が見つかったのは初めて。

 混載があったのは米コロラド州のスイフト社が出荷した冷蔵牛肉と冷蔵舌七百六十箱、約十一トン。このうちの一箱に内臓肉の胸腺(九キロ)が入っていた。ほかの七百五十九箱には問題はなかった。米側の調査によると、食肉処理施設で箱詰めされた後、誤って日本向け貨物に交じったらしい。

 厚労省は「今回の混入は特定危険部位ではなく食肉処理の過程で紛れ込んだものでもない」として、輸入を停止するほどのミスではないとしている。日本政府は今月一日、状況の調査と再発防止を米側に申し入れた。

 胸腺は焼き肉の材料で利用され、正式な手続きを行えば輸入できる。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20061109/mng_____kei_____003.shtml