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2006年11月08日(水) 00時00分

市民の手で落書き消し 朝日新聞

  壁の落書きを市民の手で消そう——横浜市都筑区で11日、「かえってきたつづき落書きバスターズ、出動!」と名づけられたイベントがある。ボランティアの参加者が、壁面の落書きを溶剤を使って消す。事務局長の岩室晶子さんは「落書き消しを通じて、街づくりを身近に感じてほしい」と話している。

(藤山圭)

  NPO法人「I Love つづき」の主催。街の環境をテーマにした勉強会として99年に発足した団体だ。

  03年10月から今年3月まで、横浜市とともに「落書きされない壁づくり」をめざして活動した。都筑区内の高架下や壁面に書かれている落書きの調査をするとともに、04年には市営地下鉄・センター南駅前広場に、8万3千個のタイルで壁画「つづきの太陽」を作ったこともある。壁画作りには6千人参加した。

  高架下や壁面の落書きを消す活動を続けているが、消した後、再び落書きされるケースも多い。このため、壁面下部に植物を植えて壁のすぐ近くまで入りにくくする活動もしてきた。

  落書き消しイベントを実施する都筑区中川は市営地下鉄の中川駅近くで、歩道橋や公園の壁に落書きが目立つ。03年にも別の場所で同様のイベントを2回実施し、計230人が参加した。

  当日は、4カ所計約50平方メートルの壁をオレンジ溶剤を使って消す予定。岩室さんは「行政だけでは、落書きを消すまで時間がかかる。自分たちの手で、街をきれいにしていきたい」と話している。

  参加は自由で、午前9時45分に受け付け開始。雨天は延期。問い合わせは岩室さん(045・590・2394)へ。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000611080001