2006年11月08日(水) 15時47分
振り込め詐欺9000万円 京都府警 容疑で8人逮捕(京都新聞)
インターネット有料サイトの利用者リストを基に組織的に振り込め詐欺を繰り返していたとして、京都府警捜査二課と田辺署などは8日までに、詐欺などの疑いで住所不定、無職大倉善守容疑者(43)ら8人を逮捕した。1人を同日午後にも逮捕するほか、グループの仕切り役とみられる男(34)ら3人の逮捕状を取り行方を捜している。府警は20以上の都道府県で計約9000万円の被害を裏付けており、被害総額は1億円を超えるとみて捜査している。
調べでは、大倉容疑者らは2006年7月から8月ごろ、「有料サイトの未払い金がある」などと鳥取県内の男性(37)に架空請求し、約400万円を指定口座に振り込ませてだまし取った疑い。
同9月上旬、詐欺グループの元メンバーが仲間から脅され監禁されたと府警に相談して事件が発覚した。
府警はすでに、詐欺などの疑いで大倉容疑者や住所不定、無職小池基久容疑者(30)ら6人を、逮捕監禁などの疑いで男2人を逮捕している。ほかに窃盗容疑で警視庁に逮捕されている1人を詐欺容疑で再逮捕する方針。このうち大倉容疑者ら一部は詐欺罪などで起訴されている。
調べによると、グループは05年春ごろから京都市内のマンションを事務所として転々とし、東京の上部指示者から送られるアダルトサイト利用者のリストを基に、携帯電話で北海道や鹿児島県などの利用者から金をだまし取っていた。
「店長」のほか電話役や口座連絡者など役割分担をして、実行犯が振り込み額の1割を受け取り、残りの金は指示者に入るなど組織化していたという。大倉容疑者はリストを「店長」を通して送るなどしていた。
(京都新聞) - 11月8日15時47分更新
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