2006年11月08日(水) 12時01分
’06知事選:出直し・ふくしま 主な候補者アンケート/下 /福島(毎日新聞)
(届け出順)
◆Q・中心市街地活性化に向けた具体策をお答えください。
◇小川英雄氏 57 無新
今日までの振興策は一方で大型店の進出撤退を野放しにしたままだったため、活性化につながりにくかった。商業まちづくり条例の活用と各種振興策を展開する。情報技術の活用と福祉や文化と結合した中心地活動を支援。
◇佐藤雄平氏 58 無新
バリアフリー化の推進、NPOなどによる空き店舗の利用などで空洞化に歯止めをかけ、活性化を図る。
◇森雅子氏 42 無新
行政として、当該地域の活力を呼び覚ます施策が必要と考えているが、民間の斬新なアイデアを積極的に取り入れる仕組みや体制を市町村との連携で進め、住民とともにそれぞれの個性が輝くまちづくりを推進したい。
◇川田昌成氏 63 無新
これといった決め手がない。その地域における現況把握と関係者の方々の問題意識こそが解決の早道ではないか。県として出来ることは、活性化の潤滑油になることだ。
◆Q・小中学校の少人数学級を維持すべきかどうかお答えください。
◇小川英雄氏 57 無新
30人(程度)学級編成は子供たちをはじめ関係者の評価を得ており、当然維持充実させる。同時に複式学級の解消と高校での30人学級も必要。常勤講師の多用で安上がりのやり方をやめ、正規教員を増やしゆとりある学校に。
◇佐藤雄平氏 58 無新
児童・生徒の学力向上の面からも少人数学級の維持とさらなる充実は不可欠。
◇森雅子氏 42 無新
基本的には維持すべきだと考える。しかし、形にとらわれるだけではなく、それによって何を成すかという目的を持って、質の充実を検討すべきだと思う。
◇川田昌成氏 63 無新
環境人をつくり人また環境をつくるといわれるだけに教育における環境づくりは大切。当然、小中学校の少人数学級を維持すべきだが、教員側の対応をも考慮すべきだと思う。
◆Q・県立高校の学区撤廃について見解をお答えください。
◇小川英雄氏 57 無新
学区が小さい時は地域の高校として支えられ、どの高校も一定の学力を発揮していた。学区拡大に伴い学校間格差が拡大し序列化されてきた。このゆがんだ競争主義が生徒の健やかな成長にも影響。県民的論議で慎重に。
◇佐藤雄平氏 58 無新
特定校に生徒が集中することのないよう各学校が特色ある学校づくりを進め、生徒が生き生きと学校生活が送れるように努める。
◇森雅子氏 42 無新
学区撤廃については、それぞれの立場で意見が分かれている課題と認識している。議論の内容について検討し、何よりも子どもたちの将来のために何が望ましいのかを前提として、判断されるべき課題だと思う。
◇川田昌成氏 63 無新
学区撤廃について反対ではないが高校教育のあるべき姿をもっと考える必要があるのではないだろうか。
◆Q・知事の任期は何期何年までとお考えですか。その理由もお答えください。
◇小川英雄氏 57 無新
知事がその権限を自律的に活用しなければ新しくとも長くともワンマン体制になってしまう。県民本位を貫く姿勢が大切で期数の問題ではない。同じ選挙で選ばれる議員が知事に何でも賛成という姿も、利権政治の温床。
◇佐藤雄平氏 58 無新
権力の座に長くとどまるべきではなく、3期12年までとする。
◇森雅子氏 42 無新
多選が独裁政治を招き、組織の硬直化と腐敗構造の原因になったことは否めない。したがって、私は自らの任期を長くても2期8年までとする。
◇川田昌成氏 63 無新
知事の任期について多選が悪いのではなく知事自身の見識の問題ではないか。しっかりとした長期展望を持つことが必要。私は1期だけで県政の刷新をすることが急務と思っている。知事の権力の肥大化も問題である。
11月8日朝刊
(毎日新聞) - 11月8日12時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061108-00000143-mailo-l07