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約1週間ぶりに既存客の契約変更を再開したのもつかの間、通常の営業終了時間の午後8時を前に、東海・関西・四国・九州などでは4時間前の午後4時で、その他の地方では午後6時で受け付けを停止した。
ソフトバンクモバイルは「トラブルが発生したわけではない」(広報部)と強調。他社に影響する番号継続制の手続きに万全を期すため、「既存客の契約変更で込み合い、登録センターでの処理能力を超えないうちにいったん停止した」(同)と説明している。
同社の社内では当初、午後1時までで機種変更などの手続きを打ち切る方針が各販売店に通知されていたが、当日の受け付け状況を見て、午後4−6時まで延長されたという。
ソフトバンクモバイルの孫正義社長 この時間で受け付けを止めるのは、同社にとって“予想内の動き”だったが、こうした措置は事前にホームページやプレスリリースなどでは公表されていなかった。番号継続制のスタート当初、ソフトバンクから他社へ顧客が流出しているという現実がある中、「同社の“命綱”であるはずの既存客に不便をかけるやり方でいいのか」(通信業界関係者)との声も聞かれる。
この関係者は、「10月に新顧客登録システムを導入したが、販売店では扱いにくいと評判が良くない。また、複雑な料金プランで顧客への説明にも時間がかかっている」と指摘。既存客や現場にツケを回す手法が混乱を招いているようだ。
7日から10日までは、番号継続制に伴う他社との転入・転出手続きは、通常通り午後8時まで行うが、機種変更などの手続きは1時間短い午後7時までの受け付けとする方針だ。
「最近は来店客数が減少傾向」(量販店)とはいうが、10日からは携帯端末の割賦購入契約「新スーパーボーナス」の契約期間を、従来の2年間に加えて、1年または1年半とする新たな契約の導入を予定。土、日曜日に機種変更を受け付けるかどうかも含めて検討するとみられ、当面は綱渡りのシステム運営となりそうだ。
一方、ソフトバンクテレコム(旧日本テレコム)のインターネット接続サービス「ODN」で6日、サーバーに障害が発生し、一部顧客のメール送受信が約3時間半にわたりできなくなった。午後5時5分にトラブルが発生、代替サーバーの活用で午後8時42分にサービスを再開したが、影響は全国の会員約23万人に上ったもよう。こちらは携帯電話ではなくパソコン向けだが、通信企業としてのソフトバンクの信頼性が改めて問われている。
ZAKZAK 2006/11/07