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今月中に日本語版を開設するマイスペースの強みは、1億人の会員が送り出す豊富な音楽や映像情報だ。ミュージシャンらが自分のホームページを開いて音楽や文字情報を掲載し、会員が感想などを書き込む方式が定着している。
ソフトバンクグループではヤフーが既にSNSを手がけているが、日記風のホームページであるブログや意見交換といった使い方が中心の日本のSNSとタイプが違うため、新たな顧客が獲得できるとみているようだ。
マイスペースの運営企業を傘下に持つ米ニューズ・コーポレーションのルパード・マードック会長は6日、日本での講演で「マイスペースは最大のSNSで、さらに拡大している。アジアであれ日本であれ、提携は排除しない」と述べ、自信と期待を見せた。
日本ではミクシィが圧倒的シェアを握り、楽天やライブドアなどネット関連企業の参入も相次いでいる。
ネットに掲載される広告費は、04年から09年までに3倍以上に伸びるとの予測もあり、SNSへの広告媒体としての期待は高い。だが「利用者は気に入ったSNSを使い続ける傾向があり、大規模な乗り換えは難しい」との見方もあり、顧客獲得には他社との差別化が必要となる。
このためSNS大手のグリーがKDDIの携帯電話au向けに会員が書き込む百科事典機能の導入を予定するなど、新たな模索も始まっている。
野村総合研究所の山崎秀夫・上席研究員は「マイスペースの強みである映像と携帯電話を組み合わせるといったサービスを打ち出せば市場拡大につながる」と話す。