2006年11月06日(月) 17時51分
三井住友FGとの提携戦略を見直しへ=神内プロミス社長(ロイター)
[東京 6日 ロイター] プロミス<8574.T>が6日に発表した2007年3月期連結決算見通しは営業収益3725億円、経常利益257億円、当期損失1541億円と、10月30日に下方修正したものを据え置いた。決算会見で、同社の神内博喜社長は三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>との戦略提携について「プロミスが担っている部分の見直しは出てくる」と提携の見直しが必要なことを認めた。しかし、提携スキームをどう変えるかについて具体的な案は持っていない、とした。
同社の2006年9月中間期の連結決算の営業利益は前年比72.1%減の144億円、経常利益は同71.0減の153億円、当期損失は1594億円となった。
同社は10月13日に公認会計士協会が公表した「消費者金融会社等の利息返還請求による損失に係る引当金の計上に関する監査上の取扱い」を踏まえ、前年比375億円の営業費用増加と特別損失として利息返還損失引当金繰入額1749億円を計上したことから、最終赤字に転落した。さらに、通期の見通しについても最終赤字を予想している。
プロミス<8574.T>の神内博喜社長は6日、決算会見で、貸金業法が改正され、上限金利が利息制限法に沿った形になった場合、「貸付の平均利回りは17%を若干下回る水準になると思う」と述べた。ただし、債権のポートフォリオの入れ替えや与信を厳しくしていくことで、「単純には計算できない。影響はより大きくなるだろう」としている。
また、三井住友FGとの提携は順調に推移しており、提携商品のアットローンの貸付残高を期末までに3000億円まで積み上げる計画であることを明らかにした。しかし一方で、「貸金業法改正に伴い、プロミスが担っている部分の見直しは出てくると思う」と述べた。ただ、「見直しスキームをどう考えるかの案は持っていない」とし、さらに「三井住友と協議もしておらず、その予定もない」と述べた。
また、リストラについては、「カウンセリング拠点の確保からも有人店舗の統廃合は考えていない」と語った。ただ、「無人店舗とローン申し込み機については、採算を見ながら考えていく」と述べた。
(ロイター) - 11月6日17時51分更新
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