2006年11月06日(月) 18時37分

富士通ゼネラルの冷蔵庫で発火、火災４件（朝日新聞）

　経済産業省は６日、富士通ゼネラル製の冷蔵庫で発火し、火災になる事故が４件起きたと発表した。昨年５月には沖縄県で家屋が半焼する被害があったという。同社が新聞社告などで呼びかけて製品の点検・改修を進めていたが、改修が済んだのは８．７％にとどまっていた。同省は同社に対し、改めて社告を掲載したうえで、改修の実施計画を提出するよう求めた。

　同省によると、火災のおそれがあるのは９４〜０３年に製造された２２機種の約１９万８０００台。

　同社は昨年５月に最初の火災が起きたことを受け、同年９月に社告を掲載して点検・改修を始めた。今年５月にも大阪府で冷蔵庫が燃える被害があり、６月に再社告をしたが、７月と８月にも福島県と宮城県で台所が燃えるなどの火災が相次いだ。いずれの事故も人的被害はないという。

　庫内で食品の液体がこぼれ、冷凍庫の霜取り機に電源を供給する配線の接続部に流れ込んだため、火花が発生し、発火したとみられるという。

　接続部に水が入らないようにするなどの改修が必要で、同省は同社に連絡するよう消費者に呼びかけている。

http://www.asahi.com/national/update/1106/TKY200611060259.html