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騒ぎの火種は9月28日の記者会見。記者は10月29日に天皇、皇后両陛下がご出席されて行われる第26回「全国豊かな海づくり大会」をめぐり、知事にこう質問したのだ。
「今回の行事に、天皇と皇后が佐賀に来ることの意味って何ですか」
「いろいろとお金も人もかかりそうなんですけれども、このお二人が佐賀に来るということで。そこまでする価値があるんですかね」
「仮に1000万円だとしても、今の県の財政状況を考えたら、それすらもったいない気がするんです、僕」 「今回もやっぱり小旗を振るような動員はされるわけですかね」
この質問は記事にはならなかったが、会見の一部始終が佐賀県の「こちら知事室です」というHPで中継されたうえ、一問一答が同HPで文字化。一部動画サイトにも動画が残っていた。
このため、先月下旬から、ネット掲示板「2ちゃんねる」などで注目されはじめ、記者の質問について「口調が失礼」「敬語の使い方を知らないとは社会人として失格」「イデオロギックな側面丸出しで食い下がってる所はありえない」といった批判が相次いだ。
さらに、在日朝鮮人とされる記者の過去の取材情報がネット上に集められているうえ、毎日新聞に電話で抗議する「デントツ」も多発。同記者の名刺や顔写真とされる画像もアップされる事態にまで発展している。
佐賀県危機管理・広報課によると、1日までに、この問題で県庁に寄せられた電話やメールは約130件。記者に批判的内容が大多数という。
一方、毎日新聞には先月末から批判が多数寄せられ、佐賀支局長が記者を、「誤解を招く質問だった」と注意したという。
同社社長室広報担当は「記者の質問は言葉遣いや態度に節度を欠くものがあった。また、『全国豊かな海づくり大会』そのものが、天皇、皇后両陛下のご出席と切り離せない行事であるとの認識を欠き、不勉強だった」とコメント。記者の個人情報が流出している点については「個人への攻撃を引き起こしかねない状況につながり、憂慮している」としている。
ZAKZAK 2006/11/04