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2006年11月04日(土) 00時00分

「法テラス」から転送電話「いつも話し中」 回線不足、苦情殺到 中日新聞

 日常生活のトラブルの解決を支援する「日本司法支援センター」(法テラス)の総合窓口であるコールセンター(東京都中野区)が、利用者からの電話を弁護士会の相談窓口に転送しても6回に1回しかつながっていなかったことが分かった。電話回線の不足などが原因で、利用者からは「いつも話し中」と苦情が相次いでいる。鳴り物入りで開業して1カ月。法テラスが掲げる「司法を身近に」の理念が、かけ声倒れになった形だ。

 コールセンターでは、利用者から金銭トラブルや相続問題などの電話相談を受け付け、オペレーターが最適な機関を選び電話を転送している。主要な転送先になっているのが、弁護士会の電話相談窓口。東京の弁護士会と大阪の弁護士会が専用の電話回線計5本を開設し、担当弁護士が相談に応じている。

 ところが、開業した10月2日から31日までにコールセンターが4488本の電話を相談窓口に転送したのに、つながったのは738本だけ。日本弁護士連合会の幹部によると「込み入った相談は時間が長くなり、回線がパンクした」という。

 日弁連幹部は「電話による無料相談には限界がある。面談での有料相談こそ本来の姿。法テラスには、面談の予約受付センターへの転送を優先するよう求めた」と言う。

 一方、法テラスの担当者は「漫然と弁護士に電話を回していた反省はある。だが有料相談が原則になれば『気軽に司法にアクセスできる』とする理念からかけ離れてしまう」と困惑している。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061104/mng_____sya_____005.shtml