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2006年11月01日(水) 14時38分

FOMAの通話域拡大後、ムーバとの併用285万件も読売新聞

 発売当初、通話エリアが限られていたNTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA(フォーマ)」の利用者のうち、有料で旧世代型の「mova(ムーバ)」も併用できる「デュアルネットワークサービス」の契約者が、ムーバとほぼ同じ通話エリアに拡大された今も、個人・法人計約285万(今年6月現在)にのぼることがわかった。

 ドコモは先月24日の「番号持ち運び制度」開始をにらみ、フォーマの基地局を急ピッチで整備、つながりやすさをテレビCMなどでPRしているが、サービス契約者には契約を継続するかどうかの再確認などは行っていない。サービス使用料は月額一律300円。毎月計8億5500万円がドコモの収入になっている。

 ドコモによると、フォーマは高速のデータ送受信などが可能として2001年に発売。当初、通話できる地域が大都市圏に限られていたため、翌年、同サービスを導入した。

 フォーマの利用者は、ムーバと2台の携帯を持ち歩き、つながりにくい地域ではムーバのダイヤル操作で利用する携帯をムーバに切り替えられるもので、新規利用者らに「通話できない地域でも安心」などと紹介していた。ドコモは、ムーバの約2倍の4万4200の基地局の整備を進めており、「すでに、通話エリアはムーバとほとんど変わらない」としている。

 NTTドコモ広報部は「積極的に通知していないが、お客様が料金プランの変更に来られた時などにアドバイスしているはず」と説明。「高い建物の陰やビル内などムーバの方がつながりやすい場所が全くゼロではない」とし、サービスを打ち切る予定はないという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061101i207.htm