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2006年10月31日(火) 12時56分

<岐阜裏金>元組合副委員長を業務上横領容疑で逮捕毎日新聞

 岐阜県庁の裏金問題で、同県警捜査2課などは30日深夜、県職員組合の口座に集約された裏金の中から500万円を私的に流用したとして、元組合副委員長の木下(きした)三千男容疑者(49)=岐阜市御望(ごも)=を業務上横領容疑で逮捕した。木下容疑者は裏金集約が始まった98年度当時、組合の会計責任者である書記次長を務め、県上層部の指示で裏金集約用の口座を開設。口座から1000万円を引き出したとして、県から告発されていた。この問題で逮捕者が出たのは初めて。
 木下容疑者は逮捕前、毎日新聞の取材に「私的に流用したことはない」と話していたが、県警の聴取に対しては「間違いありません」と容疑を認めたという。
 調べでは、木下容疑者は組合の副委員長だった01年4月10日、裏金集約用の「岐阜県職員組合中央執行委員長」名義の口座を解約。翌11日、約1000万円の残高のうち500万円を自分や家族名義の複数の口座に入金して着服した疑い。
 残りの約500万円は同日、木下容疑者の私印で新たに開設した「岐阜県職雅(みやび)会」名義の口座に入金したが、この約500万円も01年7月と10月の2回に分けて、木下容疑者が引き出したとされている。県警は逮捕容疑の500万円の使途とともに、残りの約500万円の流れなどについても詳しく調べる。
 県や弁護士の第三者機関の調査では、木下容疑者は書記次長だった99年1月、当時の藤田幸也出納長に指示されて「組合委員長」口座を開設、裏金の経理を担当するようになった。00年10月に書記次長から副委員長に昇格したが、その後も後任に口座を引き継がず、自分で管理を続けていた。
 木下容疑者は75年入庁。総務部職員厚生課課長補佐だった先月28日付で懲戒免職処分となった。【中村かさね】
(毎日新聞) - 10月31日12時56分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061031-00000035-mai-soci