2006年10月30日(月) 22時52分
<ソフトバンク社長>記者会見、相次ぐトラブルで謝罪(毎日新聞)
相次ぐ顧客管理システムのトラブルで28、29両日の契約手続きを停止したソフトバンクモバイルの孫正義社長は30日、東京都内で記者会見し、「われわれのお客様、NTTドコモ、KDDI(au)のお客様にもご迷惑をかけ、おわびしたい」と謝罪した。そのうえで、再発防止のため、携帯電話の番号継続(ポータビリティー)制を利用した携帯電話会社変更の契約処理を優先する対応策を公表した。
トラブルの原因について孫社長は、「他社へ乗り換える転出の処理が滞ったうえ、26日に始めた(自社加入者間で原則通話、メールを無料にする)新プランでシステム処理が追いつかなかった」と説明した。
同社は、既存契約者による機種変更などの契約と、番号継続制を利用した乗り換え契約がともに多いことがシステム障害につながったとみている。このため29日には、番号継続制の契約を受けるシステムと、既存契約者の契約を処理するシステムを分離。既存契約者の契約を扱うシステムの容量も2倍に増強した。この結果、「30日は29日と同様の処理件数をこなしているが、システムは問題なく動いている」(阿多親市・専務執行役)という。
連休を含む11月1〜5日は再び契約が殺到する可能性があるため、番号継続制の契約手続きと新規契約のみを受け付け、機種変更の受け付けを停止する。また5日までは、契約が集中する午前11時〜午後1時と午後5〜7時は、番号継続制の処理を優先。同社から他社に転出する契約は午後9時20分まで受け付けるが、他社から同社に転入する契約は午後7時までに制限する。
一方、番号継続制導入にあたっての顧客の動きについて孫社長は、「24、25日は解約が多かったようだが、新料金プランの受け付けを始めた26日以降は自社への乗り換えの方が多い印象だ」と述べた。【工藤昭久】
(毎日新聞) - 10月30日22時52分更新
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