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携帯電話大手のソフトバンクモバイルは29日、2日連続で携帯電話の契約業務を停止した。
前日の全面停止後、午前中にいったん再開したが、正午から再びNTTドコモ、KDDI(au)との契約変更の受け付けを停止した。希望者が殺到し、同社の顧客情報システムの処理能力を超えたためだ。
「番号持ち運び制度」導入直後のトラブルだけに、総務省は事態を重視し、週明けにもソフトバンクモバイルからトラブルの原因などを聴取し、対応を検討する方針だ。
ソフトバンクモバイルによると、28日に業務を停止した後、29日午前に再開したところ、契約変更の申し込みが平日の3倍以上あり、再びシステムの処理速度が遅れるようになった。
このため、すでにシステムの処理能力を超えていると判断し、携帯電話会社をドコモ、KDDIの2社から切り替えたり、2社へ切り替える契約変更の受け付けを停止した。新規加入と機種変更の手続きは通常通り受け付けた。
ソフトバンクは30日午前、販売店が営業を開始する前に、ドコモ、KDDIと協議し、問題がなければ、通常通り業務を再開する。
また、契約変更の希望が再び増加する可能性がある11月3〜5日の3連休は、システム増強を急いで対応する。
今回のトラブルは、ソフトバンクモバイルが10月23日に、契約者同士で通話やメールが原則無料となる新料金プランを発表してから最初の土、日曜日に起きた。同社のシステム処理能力を超える多数の希望者が販売店に殺到したためだが、ソフトバンクモバイル側の準備不足は否めない。
新料金プランの受け付けが始まった26日、すでに関西地区でシステム処理の遅れが目立つ事態が起きていた。この時は、販売店窓口の受け付け業務は停止しなかったが、2回にわたって情報処理システムの一部を一時停止していた。
NTTドコモとKDDIは29日、連名の文書で、「(ソフトバンクの)システムの信頼性に疑念を抱いており、発生原因を明確化し、早期システムの回復と抜本的対策の実施を申し入れる」などと厳重抗議した。ソフトバンクモバイルは業務体制の抜本的な見直しを迫られそうだ。