2006年10月29日(日) 21時27分

ＪＲ神戸線の特定電車を止めるよう脅迫、容疑で中１補導（朝日新聞）

　兵庫県警明石署と少年捜査課は２９日、ＪＲ西日本に神戸線の特定の電車を止めるよう脅迫する電話などを繰り返し、電車の運行を妨害したとして、神戸市西区に住む私立中学１年の少年（１３）を威力業務妨害の疑いで補導し、神戸市児童相談所に通告した、と発表した。脅迫は２４〜２７日の４日間に電話と封書で計１０件あり、少年は「駅員が慌てて乗客を降ろす様子がおもしろかった」などと話しているという。

　調べでは、少年は２４日午前７時２０分ごろ、ＪＲ西日本お客様センターに「危険物を置いた」などと脅迫電話をかけ、大阪発姫路行き新快速電車を明石駅で約１２分間停車させ、２７日午前７時２５分ごろには、同駅に「爆弾を計三つ設置済み」などとする脅迫文を届けて、新快速電車を約６分間停車させた疑い。

　２７日朝、通学中の少年が「明石駅南口のロータリーに落ちていた」などと脅迫文の入った封書を駅員に渡した。少年の話に矛盾点があったため、同署員が下校後にあらためて事情を聴いたところ容疑を認めた。少年法などで、刑罰法令に触れる行為をした１４歳未満の少年（触法少年）は刑事責任が問われないため、補導・通告された。

　少年は脅迫で、電車の列車番号を指定しており、鉄道に興味があったという。調べに対し、「１件はよく覚えていないが、あとは自分がやった。最初は勇気がいった」などと話しており、同署は動機を調べている。

http://www.asahi.com/national/update/1029/OSK200610290028.html