2006年10月28日(土) 17時07分
性的少数派ネット交流 女性向けSNS開設 福岡市の元満さん 「悩み語り合う場に」(西日本新聞)
レズビアンやバイセクシュアル(両性愛者)など、性的マイノリティー(少数派)の女性向けの会員制サイト「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」を今月中旬、福岡市の女性が開設した。既存の価値観の中で悩んでいる人たちに交流の場を提供するのが狙いで、会員の紹介がないと参加できないが、開設から約2週間で県内外の約70人が参加し、反響が広がっている。
主宰するのは福岡市中央区でバーを経営する元満真紀さん(31)。SNSは、多様な性を認め合おうという思いを込めて「ボーダレスウーマン(境界のない女性)」と名付けた。
元満さんによると、日本では性的マイノリティーを取り巻く状況が社会的に厳しいため、将来への不安や、社会に受け入れられないという苦しみから、対人恐怖症やうつ病になる人がたくさんいるという。
「中でも、相談相手がいない年少者は悲惨。10代の自殺者には相当数、同性愛者もいるのではないかと推測しています」
元満さんはこれまで、レズビアンやバイセクシュアルの女性を対象に勉強会やキャンプを企画し、世界の動向や日本の現状、それぞれの悩みなどを話し合う機会をつくってきた。
もっと多くの人が手軽に参加できる方法はないかと考えていたところ、福岡市内のインターネットサービス業者から協力の申し出を受け、SNSを開設。サイトには同性婚や養子縁組、出産などテーマごとに意見を語り合うコーナーがある。「悩みを持つ人の駆け込み寺になれば」と元満さん。女性なら誰でも参加できるという。
「ボーダーレスウーマン」のアドレスは、http://sns.borderlesswoman.com
問い合わせは、バー「ドーズドース」=092(752)3600。
=2006/10/28付 西日本新聞夕刊=
(西日本新聞) - 10月28日17時7分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061028-00000029-nnp-l40